ロート製薬は28日、世界中の人々の「見える喜び」をサポートする活動の一環として、取引先11社と「国際眼科支援活動」を開始すると発表した。同活動は、取引先11社と共同で売上の一部をアジア・アフリカを始めとした白内障治療などの眼科医療の支援活動に寄付するもの。
2016年10月にスタートし、今年で6年目に入る同活動は、ロート製薬と小売業の取引先が一体となり「ソーシャルパートナー」として、ビジネスの枠を超えて、売上げの一部で社会貢献活動を一緒に行う取り組みだ。
ソーシャルパートナーとは、ロート製薬と一体となって、売上の一部を、日本や世界の医療支援等、社会貢献活動のために寄付する小売業の取引先を意味する。
ソーシャルパートナーと なる第6期の取引先は、アカカベ、コクミン、ミネ医薬品、大賀薬局、サッポロドラッグストアー、薬王堂、杏林堂薬局、新生堂薬局、ヤマザワ薬品、クスリのサンロード、トモズの11社で、「V ロートプレミアム」「V ロートアクティブプレミアム」「V ロートドライアイプレミアム」「V ロートコンタクトプレミアム」の2021年11 月1日~2022年03月31 日の売上げの一部を寄付致する。
世界の失明原因の1位は白内障で、現在数千万人が失明状態にあると考えられている。白内障は、目のレンズの役割をする水晶体が白く濁り、視力が低下する疾患で、日本では手術治療が進歩し、白内障による失明率は非常に低くなった。
だが、世界的にみると発展途上国では、貧困だけでなく医師不足、病院や設備不足といった環境の問題、また手術技術が低い為治療ができないという理由で、多くの人が白内障で視力を失っているのが現状だ。
ロート製薬はこれまでも、アジア各国での無償眼科検診や治療の支援、白内障治療用眼内レンズの無償提供、現地の眼科医の育成などのサポートを行ってきたが、まだまだ限定的であった。
そこで、「この活動をもっと広め、失明に瀕しているより多くの方へ支援の手を差し伸べたい」と取引先に声掛けしたところ、支援活動6 年目にもかかわらず11社にも及ぶ取引先から「ソーシャルパートナー」として、共同での支援活動への賛同を得た。
寄付先は、アジア、アフリカなどの失明する危険性のある白内障の治療や白内障手術の技術指導、眼科医療機器、眼内レンズ薬剤などの寄付を行う団体・医療機関など。
国際眼科支援活動結果、ポータブルな眼科診療機器であるSmart Eye Cameraを用い、南アフリカ、マラウイ共和国の現地パートナーと共同で診察を実施。
また、ベトナムの日本国際眼科病院において、無料白内障手術ボランティアの際の患者診察で活躍した。