小野薬品は1日、社員の挑戦を加速する基盤として開設したOno Innovation Platform(OIP)において、同日よりベンチャー出向プログラム「V2V(Voyage to Venture)」および社内ビジネスコンテスト「HOPE」を開始したと発表した。
同社は、企業価値を向上させ、持続的に成長するために「企業基盤の強化」の推進に取り組んでいる。
「企業基盤の強化」における重要なテーマの一つが、新たなイノベーション創出の源泉となる「人財」の育成であり、社員の挑戦を後押しするような企業風土づくりである。
そこで、小野薬品では、2021年5月に従来の人財育成施策に加え、さらに多面的かつ集中的にイノベーションを起こせる場を提供するOIPを開設した。
OIPでは、社員の自主的な活動や挑戦を積極的に支援するプログラムであるベンチャー企業出向プログラム「V2V」、社内ビジネスコンテスト「HOPE」に加え、ビジネスの基礎知識の習得研修などを行うことで、研究開発部門だけでなく、社内全部門でイノベーション人財が育つ組織作りを推進していく。
ベンチャー出向プログラム「V2V(Voyage to Venture)」は、同社社員が1年間、ベンチャー企業に出向するプログラムである。ベンチャー企業の一員として働くことで、小野薬品社内ではできない経験を積み、イノベーション人財としての成長を促すことが狙いだ。
出向先で事業開発に貢献するとともに、帰任後は得られた経験を社内に還元することで、小野薬品の組織力の強化につなげる。
今回のプログラムでは、10月1 日より1 年間、5 名の同社員がベンチャー企業に出向する。社内ビジネスコンテスト「HOPE 」は、同社社員がビジネスプランを提案するビジネスコンテストである。社員が学習・経験したことを実践に結びつける自主的な挑戦の場として位置づけ、イノベーションの創出と人財の育成を積極的に支援する。
今回のプログラムでは、社員自身が自らのアイディアを起点とし、同社の事業領域にとらわれることなく幅広い顧客課題に向き合い、新たな解決策を提案する。2022 年6月に最終選考会を実施し、採択されたビジネスプランは事業化を目指した検討を継続する。
成長を遂げるためには、イノベーションを追求する意思や資質を持った人財をより多く育成する必要がある。そこで、本年5月に社員が自らの可能性を拡げてイノベーターへと成長し、ワクワクしながら自主的に挑戦できる環境づくりを目指し、OIP を開設した。
OIPは、「学習」、「経験」および「挑戦」の3つの場で構成されており、社員が自らの可能性を拡げ、成長することを積極的に支援する取り組みである。
「学習」、「経験」および「挑戦」の3つの場の概要は、次の通り。
「学習」の場
2021年6月より、研修・ワークショップ“Innovation Cafe”を実施している。最新のビジネストレンドを学ぶセミナーや、デザイン思考に基づいた課題の解決手法のケーススタディなどを実施。
「経験」の場
2021年10月より、ベンチャー出向プログラム“V2V”を開始する。大企業とは異なる、ベンチャー企業ならではの経験を積むことが狙い。
「挑戦」の場
2021年10月より、社内ビジネスコンテスト“HOPE”を開催する。社員自らの想いを起点としたアイディアを、社内外の支援を通じてブラッシュアップし、事業提案するプログラム。