ペットボトルの削減量や CO2 削減量をアプリで可視化
アストラゼネカは17日、同社および関連会社の従業員・家族を対象に「mymizu チャレンジ」を同日から開始すると発表した。同チャレンジは、ペットボトルの削減量やCO2削減量をアプリで可視化して、社員の環境へ配慮する意識向上へつなげることを目的としたもの。
「mymizu チャレンジ」はSocial Innovation Japanのプロジェクトであるmymizuが提供するアプリの専用ダッシュボードを使って、ペットボトル飲料の代わりにリユース可能なマイボトルやコップで飲み物を飲んだことを記録し、チームまたは個人でペットボトル削減の最大化にチャレンジする取り組みだ。
自宅や会社の水道水やウォーターサーバー、アプリ上にある給水スポットなどでの給水を記録する。アプリによる記録により、ペットボトルの削減量やCO2 削減量を可視化できる。「給水」という行動の記録を通じて、今までカウントした経験がなかった行動を意識化し、社員が社内外での行動を通じて、環境保護に貢献できる機会がまだ多くあることを感じられるチャレンジとなっている。
アストラゼネカにおける「mymizu チャレンジ」の実施期間は、9月17日から10 月15 日である。
アストラゼネカは、2020 年1月に、グローバル全体で2025年までに事業からの二酸化炭素排出量ゼロを目指すプログラム「アンビション・ゼロカーボン」を宣言。宣言達成のための一つの取り組みとして使い捨てプラスチックの削減「Remove、Reduce、Reuse、Recycle」プログラムに着手し実施している。
日本でも、2019年より大阪本社、東京支社、米原工場の自動販売機からペットボトルを撤去し、給水サーバーを設置、2021年には大阪府との包括連携協定を締結し、「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」に賛同し、マイボトルの利用推進を行っている。
一方で、社員それぞれの日常生活においてペットボトルをゼロにするのはまだまだ難しいのが現状だ。日本国内で、2019年度のペットボトル販売本数は245 億本といわれ、年間一人あたり194本のペットボトルを消費している計算となる。
アストラゼネカでは「mymizu チャレンジ」を通じて、従来から取り組んできたペットボトルをはじめとする使い捨てプラスチックゴミ削減のための行動変容を促進し、社員の環境保全意識を高めてもらうためのきっかけとしていく。