ティーペックとメドレーは1日、オンラインセカンドオピニオン普及に向けて連携を開始したと発表した。
ティーペックは200以上の企業、健康保険組合などに所属するのべ385万人に対し「セカンドオピニオン手配サービス」を提供しており、今後、相談内容や患者・患者家族の希望をふまえて、メドレーの運営するCLINICSオンラインセカンドオピニオンの手配も開始する。
オンラインセカンドオピニオンの手配は、東京大学医学部附属病院と藤田医科大学病院から開始し、順次拡大していく予定である。
セカンドオピニオンとは、患者が納得のいく治療法を選択することができるよう治療の進行状況や次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師へ「第2の意見」を求める行為だ。
ティーペックは、全国70を超える大学病院、公立病院等と連携し、累計30万人以上の相談実績を持つ「セカンドオピニオン手配サービス」を提供している。病気や症状にあった医療機関の提案から日程調整といった面談の手配などを行うことで、患者とその家族へセカンドピニオンの機会を数多く提供している。
一方、メドレーは2016年にオンライン診療システム「CLINICS」の提供を開始し、2019年からはより専門性が求められる診療領域を中心とした「CLINICS オンラインセカンドオピニオン」を提供している。コロナ禍ではセカンドオピニオンのみならず、保険診療での活用も進んだことから、60を超える全国の大学病院・総合病院などで導入が進んでいる。
セカンドオピニオンは、患者の選択において大きな役割を占めるものですが、そもそもセカンドオピニオンの存在を知らない場合や、適切な専門医の見つけ方がわからない、見つけたとしても受診する負担が大きいなどの理由から、利用をためらう患者も少なくない。
今回の連携によってこれらの課題が解決され、より多くの人の「オンラインセカンドオピニオン」利用が期待される。