歯科医師によるワクチン接種が72万回突破  日本歯科医師会

 日本歯科医師会は8月31日、歯科医師による新型コロナウイルス感染症のワクチン接種状況について発表した。それによると、今年5月から7月末までに34都道府県、151会場で、延べ1万2727人の歯科医師が、累計72万1471回の接種を実施した。
 8月に入っても、引き続き全国の接種会場で歯科医師によるワクチン接種が行われているため、接種回数はすでに100万回を超えていると見込まれている。


 日本歯科医師会が都道府県歯科医師会や全国の歯科大学・大学歯学部、病院、学会等から受けた報告結果は図の通り。8月の結果は集計が終わり次第報告する予定である。
 日本歯科医師会では、かねてより行政や医師会から要請があれば全面協力することを明らかにしてきた。4月26日に厚生労働省から発出された「新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種のための筋肉内注射の歯科医師による実施について」を受け、都道府県歯科医師会に協力を要請。地域の歯科医師会等からは「決意をもって協力する」などの多くの力強い声が寄せられ、5月18日に堀憲郎会長から菅総理大臣に、歯科界の決意を直接伝えた。
 また、日本歯科医師会が5月18日より運用を開始したワクチン接種に係る教育研修では、現在1万9000人を超える歯科医師が修了しており、要請に備えて待機している状況だ。なお、接種業務につく前には、別に実技研修も受けている。
 今後も日本歯科医師会は全国の歯科医師と共に、新型コロナウイルス感染症対応の最前線で日々戦っている医療従事者の方々と連帯して、決意をもって協力し、一日も早く国民がかつての日常を取り戻すことができるように、ワクチン接種に協力していく。

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