大日本住友製薬は19日、米国連結子会社のサノビオン社が17日付けで、同社100%子会社のSPE社の全株式を Inflexion社(本社:英国)の特別買収目的会社に譲渡する契約を締結し、同日付けで株式譲渡を完了したと発表した。
SPE社は欧州で2014年より大日本住友製薬グループの中核製品である非定型抗精神病薬「ラツーダ」を販売しているが、現在の事業環境および今後の事業展開等を総合的に検討した結果、同社グループが保有するSPE社の全株式を Inflexion社に譲渡することが望ましいと判断したもの。
また、大日本住友製薬はSPE社との間で欧州における「ラツーダ」の販売に関するライセンスおよび供給契約を締結した。これにより、Inflexion社は、SPE社のインフラ・従業員を活用し、欧州での「ラツーダ」販売を継続する。
大日本住友製薬グループは、地域戦略として、日本、北米、中国・アジアでの自社販売に注力し、欧州を含む他の地域については他社との提携による成長を目指す。
なお、同株式譲渡による大日本住友製薬の2022年3 月期の連結業績に与える影響は軽微である。