小野薬品は10日、ミラバイオロジクス社(本社:東京都)とバイオ医薬品の創薬提携契約を締結したと発表した。
今回の契約締結は、環状ペプチド探索法とタンパク質工学を融合させた新技術であるミラバイオロジクス社独自のLassoGraft Technologyを活用した次世代バイオ医薬品の創製を目的としたもの。
同契約に基づき、ミラバイオロジクス社は、LassoGraft Technologyを用いて、小野薬品が選定した複数の創薬標的を制御するバイオ医薬品の創製に取り組む。
小野薬品は、創製されたバイオ医薬品の候補化合物を全世界で独占的に開発・商業化する権利を取得する。また、同社は、研究開発の進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じたロイヤルティをミラバイオロジクス社に支払う。
LassoGraft Technologyは、ミラバイオロジクス社が有する基幹技術で、RaPID(Random non-standard Peptides Integrated Discovery)法で探索し、得られた標的特異的な高親和性環状ペプチドに由来するファーマコフォア配列を、抗体のFc部分などの任意のタンパク質に挿入して標的結合力をもつタンパク質を創出する技術である。
この技術の応用により、次世代の多機能バイオ医薬品として有用な二重および多重特異的な分子の迅速な創製が期待されます
小野薬品は、同提携を通じて、アンメットメディカルニーズを満たす革新的な新薬を一日でも早く患者に届けられるように取り組んでいく。