アイ・ピース(本社:米国、CEO:田邊剛士氏)子会社のアイ・ピース株式会社(本社:京都)は27日、アイロムグループと個人向け医療用iPS細胞作製・保管サービスの全国拡大を目的とした提携契約を締結したと発表した。
同提携契約は、アイロムグループが推進する血液由来の医療用 iPS 細胞バンク事業「iCELL BANK」の個人向けiPS細胞作製・保管業務の提供を主な内容としている。
アイ・ピースでは、これまで企業向けに臨床用iPS 細胞の作製に加え、自社においても医療用iPS細胞作製・保管サービスを提供してきたが、アイロムグループの全国的医療ネットワークを構成する全国2245軒の病院・診療所と連携することで、日本全国各地の地域に密着したiPS細胞作製・保管サービスを提供することが可能となった。
この個人向け医療用 iPS 細胞作製・保管サービスは、特定細胞加工物の製造許可取得済施設で、医療用途を前提とした厳格な管理体制の下で製造しており、日米両国の規制に適合している。
iPS細胞由来の再生医療研究が進む中、様々な病気を抱える患者や、今は健康であっても万が一に備えたいという人のiPS細胞を作製・保管して将来の治療に備えることは、「明日への希望をつなぐ医療を目指して進み続ける」というアイロムグループの企業理念を体現する事業である。
同時に、アイ・ピースのビジョンである「皆が当然のように自分自身のiPS細胞を持ち、自己iPS細胞を用いた再生医療を受けられる未来の実現」に向けた重要な一歩となる。