TAKHZYRO 遺伝性血管性浮腫患者の安全性・有効性を評価するP3試験で好結果  武田薬品

 武田薬品は12日、TAKHZYRO(一般名:ラナデルマブ)について、P3相HELP(遺伝性血管性浮腫の長期抑制)試験の非盲検延長(OLE)試験の2つの最終解析において、300 mgを最長2.5年間2週間間隔で投与した場合の主要評価項目である長期の安全性および有効性で良好な結果を得たと発表した。
 最初の解析では、試験対象集団(n=212)で観察された発作発現回数の平均(最小値、最大値)低下率は、ベースラインと比較して87.4%(-100; 852.8)であり、低下率の中央値は97.7%、TAKHZYROの患者への平均投与期間(標準偏差)は29.6ヵ月(8.2)であった。
 安定期間(投与70日目から投与期間終了時)において、発作発現率はさらに平均92.4%、中央値98.2%まで低下した。
 また、追加の解析では、特定の背景および疾患の特徴を有するHAE患者のサブグループにおいて、TAKHZYROは予定されていた132週間の延長投与期間でHAE発作を抑制し、良好な忍容性を示した。
 これらのデータは、2021年にポーランドのクラクフおよびスペインのマドリードでハイブリッド開催される欧州アレルギー臨床免疫学会議(EAACI:European Academy of Allergy and Clinical Immunology)で発表される。

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