小野薬品は21日、オプジーボについて、既に承認されている「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」の効能又は効果において、オプジーボ、ベバシズマブ(製品名:アバスチン)と化学療法の新たな併用療法が可能となり、オプジーボの添付文書を改訂したと発表した。
今回の添付文書の改訂は、化学療法未治療の根治照射不能なⅢB/Ⅳ期又は再発の非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、オプジーボ、ベバシズマブと化学療法の併用療法群(オプジーボ併用療法群:275 例)をプラセボ、ベバシズマブと化学療法の併用療法群(対照併用療法群:275 例)と比較評価したP3相TASUKI-52試験(ONO-4538-52)結果に基づくもの。
同試験の中間解析において、オプジーボ併用療法群は対照併用療法群と比較して、主要評価項目である独立画像判定委員会の判定に基づく無増悪全生存期間(PFS)で統計学的に有意な延長を示した。
今回の添付文書の改訂により、切除不能な進行・再発のNSCLC患者にとって、新たにオプジーボとベバシズマブおよび化学療法の併用療法が可能となった。
ベバシズマブは、抗悪性腫瘍剤/抗VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor:血管内皮増殖因子)ヒト化モノクローナル抗体である。