ロート製薬の全国の小中学生の子どもを持つ親を対象に実施した「デジタル機器接触における子どもの目の調査」で、子供のデジタル機器接触について一番不安に感じているのは「目などの健康問題」であることが明らかになった。
同調査は、5 月10 日に、全国の小中学生の子どもを持つ親 30・40 代の 661名を対象に行われたもの。
生活におけるデジタル機器との接触だけでなく、GIGAスクール構想が本格的に進み1人1台タブレット導入やオンライン学習など子どもの学習環境にも変化が起こる今、「子供のデジタル機器接触について不安なこと」の質問に、80%の保護者が「目(視力)などの健康問題」と回答した。
調査結果の概要は次の通り。
■子供のデジタル機器接触の目的と平均接触時間について
子供のデジタル機器接触目的は、「娯楽のため」と回答した人が 86%。その他「自主学習のため(39%)」、「家族とのコミュニケーションのため(30%)」が続いた。
また、平日・土日それぞれの1日あたりデジタル接触に関する平均時間は、平日 1.9 時間、土日 3.4 時間であった。
■学校・学習塾における PC・タブレット端末の導入状況は、約6割子供の在籍する学校または学習塾でのパソコン・タブレット端末の導入状況について聞いたところ、61%の人が「導入されている」と回答した。
■デジタル機器接触における不安第1位は「目(視力)などの健康問題」80%
子供のデジタル機器接触について、96%が何かしら不安なことがあると回答した。具体的な内容としては「目(視力)などの健康問題」が 80%に上り、「他者とのコミュニケーション(43%)」、「情報セキュリティの知識不足(37%)」と続いた。
■約6割がアイケアの観点で対処を行っているが、対処しない方の理由の半数は「方法が分からない」から
子供のアイケアの観点でデジタル機器との向き合い方に気を遣っているかを伺ったところ、「気を遣っている」と回答した人は 61.7%であった。
具体的な対処方法として、「使用する時間を定めている(66%)」、「部屋を明るくする(50%)」、「時々休憩を入れる(44%)」といった回答が続いた。
また、「気を遣っていない」と回答した人の理由として、「方法が分からない(49%)」と回答した人が一番多く、半数近くに上った。
加えて、アイケア満足度(100 点満点)については、「対処を行っている」と回答した人の平均点数は51.5 点であったのに対して、「対処していない」と回答した人の平均点数は45.8点であった。
満足度に大差がないことから、アイケアに関する対処の有無にかかわらず、満足度を高める余地があると考えられる。
子供達の目をとりまく環境は年々変化しているが、GIGAスクール構想が本格始動し、学習環境においてもデジタル機器に接触する場面が増えることが予想される今、ますます子どもの目の健康に向き合う必要がある。
ロート製薬は、これまでも研究や目薬、食品など商品を通じて「見る」ことへのサポートをしてきたが、次世代を担う子どもたちの「見る」もサポートするべく、今後も日々取り組みを進めていく。