mobocertinib 非小細胞肺がんP1/2相試験で好結果 武田薬品

 武田薬品は20日、mobocertinib(開発コード:TAK-788)について、転移性非小細胞肺がん患者を対象に安全性および有効性を評価するP1/2相試験において、全生存期間の中央値で24カ月を示し、多様な上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン20挿入変異に対して奏効を示したと発表した。
 P1/2相試験は、プラチナ製剤ベースの化学療法の治療歴を有するEGFRエクソン20挿入変異陽性を伴う転移性非小細胞肺がん患者を対象としたもの。
 mobocertinibは1年間の追跡調査後も臨床的に意義のある効果を持続することが示され試験結果は、6月6日にバーチャルで開催される第57回米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表される予定である。
 これらの試験データは、承認された標的療法が存在しない患者にとって、mobocertinibの治療薬としての可能性が強化されるもので、FDAにより最近優先審査指定されたmobocertinibの新薬承認申請に追加される。

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