潰瘍性大腸炎治療核酸医薬品開発中止で減損損失発生  田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は12日、MT-5745 (STNM01、想定適応症:潰瘍性大腸炎)の開発中止に伴い、それに係る無形資産を2020年度決算で減損処理すると発表した。
 同社は、2017年度に、ステリック再生医科学研究所(ステリック社)を買収し、STNM01(糖硫酸転移酵素15(CHST15)阻害siRNA、二本鎖RNA製剤)を取得した。その後、同社開発品(MT-5745)として、潰瘍性大腸炎の本格的な臨床試験開始に向け、ステリック社のデータを補完するため、様々な非臨床試験を実施したが、十分な効果を確認できずプロジェクトの中止に至った。
 また、これに伴い、MT-5745に係る無形資産(仕掛研究開発費)について、減損損失(非経常項目)39億円を2020年度決算で計上した。

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