田辺三菱製薬は1日、入社式を開催し、上野裕明社長が新入社員に祝辞を述べた。祝辞内容は、次の通り。
昨年は、COVID-19の感染拡大のため、大変な苦労をされた学生生活最後の1年であったと想像する。先の見えない状況の下、前例のない形での就職活動に取り組まれた皆さんにまずは敬意を表し、 本日、田辺三菱製薬グループに入社されることを、心から歓迎する。
まだ感染防止に十分な配慮が必要な状況であるが、皆さんと直接お会いすることができ、とても嬉しく思う。
皆さんの人生の節目の日である今日、当社グループもまた、MISSION「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」と、2030 年にめざす姿として VISION 30「一人ひとりに最適な医療を届けるヘルスケアカンパニー」を新たに掲げ、歩みを始める。
当社グループは、これまで培ってきた医薬品の創製を起点に、「適切な医療を、適切なタイミングに、適 切な患者さんに届ける」プレシジョンメディシンの実現に取り組む。そして、病気の予防から予後にかけ てソリューションを提供するアラウンドピルソリューションに取り組み、患者さんと家族のさらなる QOL 向上をめざす。
今後は、より一層、異業種との協業や、デジタル技術の取り込みを促進し、医薬品の枠を超えた挑戦を していく。新たな挑戦には、新入社員の皆さんの力が活かされる場面が大いにあると思う。皆さんの活躍を期待している。
社会人のスタートにあたり、日頃から私がお伝えしている心構えをお話したい。私たちは、3 つのシンカをいつも意識して仕事に取り組んでいる。新入社員の皆さんは、まずはご自身を分析し、当社グループで何を”深化”させたいかを考えてほしい。仕事と学びを通じて専門性を深めていこう。
さらに、社会の動きや海外に目を向け、自身の専門性をいかに展開し”進化”させるかを考えてみてほしい。そして、患者さんや家族、医療関係者の方々が必要とされていることを常に考え、世の中に“真価”を届けることを目標としてほしい。
今、製薬産業はこれまでに経験したことのない大きな環境変化に直面している。当社グループは、変化を成長のための機会と捉え、果敢に挑戦していく。
学生最後の年に、困難と向き合い、他者を思いやり、新しいやり方に挑戦してきた皆さんを仲間として迎え入れる期待感は特別である。皆さんの社会人生活が輝かしいものとなることと、一人ひとりのご健勝を祈って、私の祝辞としたい。