AI「FoodScore」で全市販食品の健康への影響を判定  シグナルトーク

FoodScore(フードスコア)の商品リストと健康度の表示

コロナ禍での食品のネット購入をアシスト

 シグナルトーク(東京都)は、食品のバーコードや原材料名から、それぞれの食品の健康への影響をAIが数値化してリスト化し、指標を基に食品を購入できる世界初の新サービス「FoodScore」(https://food-score.tech/lp)を4日から開始した。
 同サービスは、コロナ禍の中、ネット等を用いて自宅で健康的な食品を買いたい人向けに展開されているもの。利用は無料で、新しい価値を提供する企画として注目されている。
 商品には、健康への影響をAからEの5段階の「健康度」という独自指標で AIが判定し、投稿による美味しさの評価や口コミが表示される (世界初:特許出願済み)。
 Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天での購入や検索のリンクもあるため簡単に購入が出来る。商品の検索はもちろん購入したいサイトでの絞り込みもでき、気になった商品は原材料名などを見ながらブックマークもできるため、無添加商品などを短時間で探せる。投稿や感想を重ねていくとユーザーレベルが上がる。

健康度判定の仕組み


 AIの健康度判定の基になっているデータは、6年以上のヘルスケア事業で培った約7000人の食生活や疾患のデータや、添加物の摂取と症状の関連のデータなどがある。さらには、米FDAやWHO、EUが発表している添加物の人体への影響のデータ、日本の消費者庁や厚生労働省の添加物データ、添加物専門家の書籍情報などが挙げられる。
 これらを基にAIによるディープラーニングを行い、食品の原材料名に含まれる添加物と症状の関連リスクを計算し、好影響を加点方式で、悪影響を減点方式で評価したものが「健康度」だ。

スマホでバーコードや原材料名を撮影すると健康度判定が表示される

 実際の使用方法は、商品のバーコードや原材料名をアプリで撮影して投稿すれば、AIが原材料名の添加物の悪影響から健康度を判定し、即時に投稿者は判定内容を確認できる。
 A~Eの5段階の判定をし、A~Cが概ね食べても良い食品である。良くない食材や添加物は赤文字で表示される。投稿した商品は商品リストに追加され、他の利用者も健康度を確認できるようになる。
プロジェクトには、小薮浩二郎氏(添加物研究者)が協力。法的には、昨年6月11日に、東京都福祉保健局健康安全部薬務課に確認を行い、同サービスは薬機法の規制対象外と確認済。
 また、昨年6月10日に同サービスは薬機法上の規制の対象外であることもGVA法律事務所に確認しており、その理由は、同サービスは、食品の効果効能を謳うわけではなく、添加物の悪影響について減点方式でリスト化しているため。
 

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