小野薬品は1日、昨年10月29日に公表した2021年3月期通期の連結業績予想を次の通り上方修正した(カッコ内は増減額と増減率)。
◆売上収益3090億円(40億円、1.3%)◆営業利益940億円(70億円、8.0%)◆税引前利益955億円(70億円、7.9%)◆当期利益742億円(90億円、13.8%)◆親会社の所有者に帰属する当期利益740億円(90億円、13.8%)、◆基本的1株当たり当期利益148.26円(前回公表予想は130.23円)
売上収益は、4月実施の薬価改定の影響を見込む一方で、ロイヤルティ・その他が前回公表予想を上回る見込みであり、前回公表予想に比べ40億円上方修正し3090億円を予想している。
売上原価は、前回公表予想に比べ40億円増加の880億円を予想している。研究開発費および販売費及び一般管理費(研究開発費を除く)は、前回公表予想から変更はない。
その他の収益は、昨年11月にロシュ社とPD-L1抗体関連特許に関するライセンス契約を締結したことに伴う契約一時金を得たことなどにより、前回公表予想に比べ75億円増加している。
これらの結果、営業利益は前回公表予想に比べ70億円増加の940億円、税引前利益は70億円増加の955 億円を予想している。
また、税金費用を見直したことにより、当期利益は前回公表予想に比べ90 億円増加の742億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は90億円増加の740億円を見込んでいる。