大日本住友製薬は6日、連結子会社のマイオバントが進行性前立腺がん治療剤オルゴビクス(販売名、一般名:レルゴリクスを米国で発売したと発表した。
同剤は、成人の進行性前立腺がんを適応症として米国で承認された初めての経口ゴナドトロピン放出 ホルモン(GnRH)受容体阻害剤。マイオバント社は、昨年12月にFDAから同剤の承認を取得している。
マイオバント社 CEOのデービッド・マレク氏は、「当社は、進行性前立腺がん患者が、本剤承認後できるだけ早期にアクセスできるよう取り組んできた。本剤の新発売は、患者に革新的な治療法を提供していくという当社のコミットメントの一環であり、進行性前立腺がん患者に新しい標準治療を提供するための重要なステップである」とコメントしている。
オルゴビクスは、GnRH 受容体を阻害して、前立腺がんの増殖を刺激する精巣でのテストステロンの産生を減少させる。マイオバント社は、レルゴリクス(レルゴリクス120mg 錠)とは別に、子宮筋腫および子宮内膜症向けに配合剤(レルゴリクス40mg+エストラジオール1.0mg+酢酸ノルエチンドロン0.5mg)を開発している。各開発段階は次の通り。
・子宮筋腫:2020年3月申請済(欧州)、2020 年 5 月申請済(米国、審査終了目標日は 2021年6月1 日)
・子宮内膜症:フェーズ 3 試験段階(2 本のフェーズ3試験の良好な結果を発表済)、2021 年前半に米国で申請予定
マイオバント社は、昨年12月、ファイザーとの間で、レルゴリクスのがん領域および婦人科領域における北米での共同開発および共同販売に関する契約を締結している。