難局を乗り越え将来の飛躍に向けた充実した一年に 田辺三菱製薬の上野裕明社長が年頭挨拶

 田辺三菱製薬の上野裕明社長は5日、2021年の年頭挨拶をZoom によるライブ配信で行った。年頭挨拶の要旨は次の通り。

 昨年は、 COVID-19 の感染拡大が始まり世界中に大きなインパクトを与え、世界の風景を一変させた。そのような中で医療や医薬品の必要性、重要性が再認識され、ワクチンや治療薬の開発が進み、回復への期待が寄せられる。
 当社もグループ会社のメディカゴ社での新型コロナVLPワクチン(MT-2766)の開発を加速し、喫緊の社会課題である新型コロナ感染予防に貢献していく。
 本年は、当社の新中期経営計画が始まり、また親会社の三菱ケミカルホールディングスが新体制に代わる大きな節目の一年となる。
 その中で成長ドライバーである経口ALS治療薬「MT-1186(エダラボン)」、プロトポルフィリン症治療薬「MT-7117」、視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬「MT-0551(イネビリズマブ)」の後期開発を着実に進め、成長に向けた一歩を踏み出す。
 さらに、アンメットニーズの高い稀少疾患への治療オプションの提供に向けて、新たなモダリティやデジタル技術などに積極的に挑戦し、医薬品の枠を超えた製品やソリューションを提供できるトータルヘルスケアカンパニーを目指す。
 世界が大きく変わる中、その変化を大いに取り込み、自らが変革に向けた大きなチャンスと捉え、 一丸となってこの難局を乗り越え、将来の飛躍に向けた充実した一年としたい。

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