武田薬品は5日、Cheplapharm社への欧州における一部の医療用医薬品のポートフォリオの5億6200万米ドルでの譲渡を完了したと発表した。同ポートフォリオには、武田薬品Europe and Canada （EUCAN）Business Unit の管轄である欧州で主に販売されている医療用医薬品 16製品が含まれる。同譲渡契約は昨年9月に公表されたもの。
譲渡対象のポートフォリオは、循環器疾患領域、代謝性疾患領域、抗炎症領域の製品およびカルシウム製剤などで構成されている。これらの製品は、販売されている国々で患者の主要なニーズを満たしているものの、同社の長期成長戦略に沿った、消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー（がん）、ニューロサイエンス（神経精神疾患）という同社の主要な5つのビジネスエリアには該当しない。
武田薬品は、主要なビジネスエリアにおける事業構成を最適化するために長期成長戦略の実行に引き続き注力するとともに、それらのビジネスエリアで革新的な治療薬を患者に届けるために事業運営の簡素化にも継続して注力する。
同社は、この譲渡で得られる資金を引き続き負債の減額に充て、2021年度から2023 年度に純有利子負債/調整後EBITDA倍率を2 倍にする目標に向け、レバレッジ低下を加速させていく。
武田薬品は、2020年も資産売却戦略を継続的に進め、2019年1月以降現在まで、売却合意した案件を含め11案件で合計最大約 116億米ドルの売却について公表し、100億米ドルの売却目標額を超過した。
武田コンシューマーヘルスケア株式会社をThe Blackstone Group Inc.とその関係会社が運用するファンドが管理するOscar A-Co 株式会社に合計約2420億円（23億米ドル）で譲渡する契約を締結
Growth & Emerging Markets Business Unit が管轄する、その他のノン・コア資産を最大合計約 23億米ドルで5社に譲渡する契約を締結
欧州の一部の一般用医薬品およびノン・コア資産をOrifarm社に最大約6億７000万米ドルで譲渡する契約を締結
フィブリノゲン配合組織接着・閉鎖パッチ剤 TachoSilをCorza Health 社に約3億5000万ユーロで譲渡する契約を締結
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