日本政府と新型コロナワクチン供給で最終合意書締結  アストラゼネカ

 アストラゼネカ(本社:大阪市)は11日、日本における1億2000万回分の新型コロナウイルスワクチン AZD1222の供給について、日本政府と最終合意書を同日締結したと発表した。
 現在、AZD1222は、日本でも臨床試験を実施しており、日本においては国内の臨床試験の結果も合わせてアストラゼネカが承認申請を行う。規制当局の審査により承認が得られた際に可能な限り早く接種が開始できるよう、アストラゼネカは生産能力の増強に全力で取り組んでいる。
 アストラゼネカは日本におけるワクチン供給について、AZD1222 のグローバルサプライネットワークを活用してワクチンの調達を行う一方、日本におけるパートナー各社と国内における製造体制を確立していく。
 AZD1222は、オックスフォード大学とそのスピンアウト企業 Vaccitechによって共同で発明された。同ワクチンは、複製できないように処理をした弱毒化されたチンパンジー由来の風邪のアデノウイルスに、SARS-CoV-2ウイルススパイクタンパク質の遺伝物質を含んだもの。ワクチン接種後、表面スパイクタンパク質が産生され、免疫系を刺激して、後で体が感染した場合に SARS-CoV-2 ウイルスを攻撃する。

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