ニンラーロ併用療法 多発性骨髄腫P3試験でPFS達成できず    武田薬品

 武田薬品は10日、ニンラーロ・レナリドミド・デキサメタゾンの併用療法について、自家幹細胞移植が適応とならない初発の多発性骨髄腫を対象としたP3試験(TOURMALINE-MM2 試験)で、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)は達成できなかったと発表した。
 TOURMALINE-MM2 試験は、多発性骨髄腫患者を対象に、ニンラーロ・レナリドミド・デキサメタゾンの併用療法をプラセボ・レナリドミド・デキサメタゾンの併用療法と比較して評価したもの。
 試験結果では、ニンラーロ・レナリドミド・デキサメタゾンの併用療法群で(PFS)の中央値が 13.5 ヵ月(プラセボ群 21.8ヵ月に対しニンラーロ群35.3 ヵ月、HR=0.830、p=0.073)改善したことが実証されたが、統計的有意水準を満たしておらず、主要評価項目である PFSは達成されなかった。
 これらのデータは、現地時間9日にバーチャルで開催された血液腫瘍学会議(SOHO9で発表された。

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