アストラゼネカは、肺がん治療薬「タグリッソ」(一般名:オシメルチニブ)による肺がん治療患者の治療管理をサポートするアプリ「T-ダイアリー」の提供を6月30日より開始した。T-ダイアリーは、デジタル活用の推進に向け、アストラゼネカとWelbyが締結した戦略的パートナーシップ契約に基づき共同開発されたもの。
T-ダイアリーの活用により、患者と家族・医療従事者との円滑なコミュニケーションがさらに促進される。加えて、患者が日々の服用状況や体調変化を自身で記録することで、副作用などのより早期発見に繋がり、その患者に合った効果的な治療やサポートが可能になる。
近年、肺がん患者に多い高齢者においてもスマートフォンの保有率が高くなっている。また、就業を継続しながら治療を受ける患者も増えきているため、より利便性の高い、即時性のあるデバイスによる治療管理や情報提供のニーズが高くなっている。
T-ダイアリーの利用により、患者は服用状況、体調の変化、症状などをアプリ上で一元管理できるとともに、症状に対するセルフケア法など、タグリッソによる治療を継続するにあたり必要となるさまざまなサポート情報をアプリから直接得ることも可能となる。
T-ダイアリーの主な機能の概要は次の通り。
・服用日記:タグリッソの服用状況、体調や症状の記録をすることにより自己管理の習慣化をサポート
・振り返り:服用および症状など、記録した内容を 1 週間毎に表で振り返ることが可能。記録の見直しにより、症状が起こりやすいタイミングの把握や、医療従事者への治療経過の伝達をサポート
・副作用に対するセルフケア:症状に応じたケアの仕方に関する情報・動画
・緊急時連絡先の登録:医療施設や薬局、家族の番号を登録し、緊急時などにアプリ上から直接発信ができる
・サポート情報リンク集:治療を受ける上で役に立つ情報を掲載しているWebサイトへの簡単アクセス
ダウンロード先:
◆iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/id1512962327
◆Android版:
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.astrazeneca.jp.tdiary
アストラゼネカでは、ペイシェントセントリック(患者中心の医療)を重視しており、こうした患者や医療従事者に対するサービスの充実により、医薬品の適正使用への貢献を目指していく。