23日に大阪市内で開催された塩野義製薬の第155回株主総会終結の時をもって代表取締役会長を退任した塩野元三氏は、退任のあいさつを行い、株主に感謝の意を示した。退任あいさつの内容は、次の通り。
1984年に塩野義製薬の取締役に就任して以来36年間、株主の皆さんから頂いたご支援に厚く御礼申し上げたい。1999年8月より社長を務めた時には、直接叱咤激励の言葉も頂いた。
社長時代の第1次中期経営計画では、基盤整備で医療用医薬品に特化する厳しい改革を行った。その後の第2次中期経営計画では、飛躍への台頭を目指して、クレストールの成長や米国販売会社の整備を推進し、利益を生み出せる基盤を構築した。
2008年4月、会長就任以降は、手代木社長をサポートしながら取締役会議長として社外役員が活発に意見・要望などができる環境作りに努めてきた。こうした大役を果たして来られたのも、株主の皆さんの暖かいお言葉・励ましのお陰である。
新中期経営計画STS2030では大きく若返りを果たし、かつ今後の体制を担うにふさわしい人員が揃っているので大変心強く思っている。今後は、特別顧問として、一株主として、塩野義の成長を見守って行きたい。