シミックは10日、ファルモと電子お薬手帳の新たな価値の創造を目指して6月より協業を開始したことを明らかにした。
今後、シミックヘルスケアの電子お薬手帳「harmo(ハルモ)」と、ファルモが提供する電子お薬手帳の連携により、80万人規模の電子お薬手帳プラットフォームを構築・拡大を目指していく。
2012年9月の「電子版お薬手帳データフォーマット仕様書(JAHIS)」公開以降、様々な電子お薬手帳サービスが登場している。電子お薬手帳は、患者自身の処方内容の把握に加え、近年では地域医療情報連携ネットワークやかかりつけ薬剤師・薬局の推進など、医療において重要な役割を担うツールとして発展し続けている。
これまで、シミックヘルスケアのharmoは、ユーザ(患者)を対象に、「harmo channel」という患者の治療アウトカムの向上を目的とした疾患啓発や適正使用情報の提供等のサービスを展開してきた。また、疾患関連情報や政府機関が公式に発表した新型コロナウイルス感染症関連の情報を集約して公開するなど、患者への適切な情報提供を行っている。
一方、ファルモは、「ファルモクラウド」という調剤薬局を対象としたクラウド型調剤情報ハブシステムによるサービスを展開し、電子お薬手帳、在庫管理や地域医療連携等のICTソリューションを数多く提供している。
今後は、夏よりシミックヘルスケアの情報配信機能を基盤に、両社の電子お薬手帳ユーザに適切な医療・健康関連情報の提供サービスを協同で開始する。
さらに、ユーザを対象としたサービスを発展させる他、ファルモの調剤薬局対象のICTソリューションを基盤としたサービスを協同で展開するなど、両社の特徴を活用。従来の電子お薬手帳に留まらない新たな価値の創造を通じて、人々のよりよい生活とヘルスケアの革新に貢献していく。