アストラゼネカは8日、抗CTLA4抗体のトレメリムマブ(遺伝子組換え)をイミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)に追加した併用療法を検証する国際共同P2相Study22試験において、進行肝細胞がん(HCC)患者への有望な臨床活性と忍容性を示したと発表した。
肝がんの中では、HCC が最も多くを占める。Study22試験の主要評価項目である安全性評価において確認されたプロファイルは、全ての患者群で許容範囲内であり、新たな安全性シグナルはなかった。4 週間ごとのイミフィンジ投与にプライミングに必要な量としてトレメリムマブ 300mgを単回追加投与(T300+D投与法)した患者群では、主要副次評価項目である全生存率(OS)の中央値は 18.7 カ月であった。
同試験では、イミフィンジ単剤療法、トレメリムマブ単剤療法および2剤を併用した2つの投与法を評価したが、T300+D投与法患者群のOSが最長であった。
その他の主要副次評価項目では、独立中央判定により確認された客観的奏効率(ORR)がT300+D投与法で24%、データ解析時点での奏効期間中央値(DoR)は未達であった。T300+D 投与群で確認された特異なT細胞プロファイルは治療反応と関連しており、相補的な生物学的活性を示唆している。