大学発医療機器開発ベンチャーと資本業務提携    長瀬産業  

3D解剖画像可視化ソフトウェア(Kompath提供)

 長瀬産業(東京都)は12日、医用画像処理に特化したベンチャーのKompath(東京都)と、医療機器・ヘルスケア業界に向けた新製品・新サービスの開発を目的とする資本業務提携契約を締結したと発表した。
 長瀬産業は2017年から、国内外の医療機器業界向けに、イスラエルのベンチャー企業Medic Vision Imaging Solutions社の医用画像ノイズ低減ソフト「SafeCT」や「iQMR」を販売するなど、主に医用画像処理にかかる新技術に注目しビジネスを展開している。/)。
 Kompathは 医用画像処理に特化した2015年設立のベンチャーで、東京大学発の特許を活用した医療機器の研究開発に取り組んでいる。医用画像処理と人工知能(AI)の機能開発に強みを持ち、これまでにタブレット型医用画像ビュワーや、高精細な3D解剖画像の可視化ソフトウェアなどを開発してきた。
 今回の資本業務提携により、長瀬産業が持つ医療現場へのネットワークを活用し、営業・販売活動に留まらず現場の声をKompathの研究・開発にフィードバックして具現化することで、ニーズに沿った製品・サービスの提供を推進する。
 今後、ディープラーニング(深層学習)を用いたより精度の高い 医療機器システムの開発や、医用画像処理サービスの統合的なプラットフォーム事業への参画を通じて、先端技術を用いた医療業界でのイノベーション創出、ひいては患者のQuality of Lifeの向上を目指していく。

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