オプジーボとカボメティクスの併用療法 腎細胞がん限定P3試験で好結果  小野薬品・武田薬品

 小野薬品と武田薬品は21日、オプジーボと武田薬品が Exelixis社から国内における開発提携および独占的販売権を取得しているカボメティクス錠について、多施設国際共同無作為化非盲検P3試験(CheckMate-9ER試験)でトップライン結果を得たと発表した。未治療の進行性又は転移性の腎細胞がんを対象に両製剤の併用療法を評価したCheckMate-9ER試験で、オプジーボとカボサンチニブの併用療法は、スニチニブと比較して、最終解析で主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を、あらかじめ計画されていた中間解析で副次評価項目である全生存期間(OS)、および奏効率(ORR)を改善した。
 オプジーボとカボサンチニブの併用療法の安全性プロファイルは、未治療の腎細胞がんを対象とした免疫療法とキナーゼ阻害剤の併用療法でこれまでに報告されているものと一貫していた。
 CheckMate-9ER試験は、未治療の進行性又は転移性の腎細胞がんを対象にオプジーボとカボザンチニブの併用療法とスニチニブ単剤療法を比較評価した多施設国際共同無作為化非盲検P3試験。同試験の主要評価項目は、盲検下独立中央判定(BICR)によるPFS で、副次評価項目は、OS、
奏効率(ORR)など。
 主要な有効性解析は、無作為に割り付けられた全患者における2剤併用療法とスニチニブとの比較である。なお、小野薬品と武田薬品は、2018年8月より小野薬品の提携パートナーであるブリストル・マイヤーズ スクイブ社(BMS)、Exelixis社および同社の他のパートナーであるIpsen Pharma SAS 社(本社:フランス)がグローバルで実施している同試験に、日本において参画している。

タイトルとURLをコピーしました