新型コロナ感染対応医療従事者の荷物運搬を無償提供   ハーツ

 ハーツは17日、運搬を必要とする新型コロナ感染対応にあたる現役医療従事者(個人)に対して、関東周辺でのレントラ便の運搬を4月20日より無償で提供すると発表した。
 今般、新型コロナが猛威を振るい、まだまだ世界中で感染が拡大する中、日本でも医療崩壊のリスクは高まっている。今回の取り組みは、感染リスクと隣合わせで過酷な環境で献身的な努力をする医療従事者に対し、感謝の気持ちやその輪が広がる願いを込めて、新型コロナウイルス感染に対応する医療従事者が引っ越しや運搬の際に、レントラ便を無償提供するもの。
 レントラ便とは、運転手付きトラックを1時間単位でレンタル、運搬できる業界初のサービス。トラックの利用途には制限がなく、レンタカーと運送会社の利便性を兼ね備えている点は他に類がない。経営革新支援法の「新たな役務の提供」と認定を平成15年に受けている。
 同取り組みの主な概要は次の通り。
 ◆対象者:病院の医師、薬剤師、技師、看護師、救急救命士、保健師、介護関係者(各個人)◆トラックの種類:軽トラック、1tバン、2tの中の希望のトラックで訪問し、引っ越しや運搬を手伝う◆期間:4月20日受付分から5月31日ご利用分まで(延長の可能性あり)◆受付数:最大200件まで◆無料運搬条件:・現役の医療従事者の方に限定・申し込み方法:申込時に医療機関名を知らせるだけで利用可能・簡単な感想が必要。また、レントラ便公式サイトで紹介する場合もある(事前了承を求む)・選ばれた人には、直接連絡し、希望搬出日や搬入日等の詳細を打ち合わる・利用は関東周辺に限る
 ◆申込み方法:レントラ便公式サイト(https://rentora.com/media/20200416-2/)より、見積フォームを入力して送稿する。その際、見積りフォームの最下部の「その他の連絡事項」欄に、医療従事者と記載。その後、メールまたは電話にて同社より直接連絡が行く。
 ハーツでは、9年前の東日本大震災において、同社代表の山口裕詮氏自らが震災翌日に仙台市に緊急支援物資を届けたことを皮切りに、トラックで50回以上東北各地に緊急支援物資の運搬を実施した。
 熊本地震時には4tトラックでの無料輸送支援、先の引っ越し難民発生時には無料で引っ越しを行うなどのボランティア活動を展開してきた。また、現在も東日本大震災の災害住宅に毎年カレンダー等支援物資を届けるなど継続して活動している。
 同社では、「医療従事者が感染リスクを背負い、献身的な奮闘に国民は支えられて現状が成り立っていることをあらためて感謝し、社会全体で一丸となり一日も早く新型コロナ終息を迎えられるられることを願い、医療従事者にエールを送りたい」としている。

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