多様なプレーヤー呼び込みで湘南アイパークを信託設定     武田薬品

 武田薬品は1日、湘南アイパーク(湘南ヘルスイノベーションパーク、神奈川県藤沢市)に、多様なプレイヤーを呼び込むことを目的に湘南アイパークを信託設定すると発表した。同社では、湘南アイパークが掲げる「世界に開かれたライフサイエンスエコシステムの構築」のミッションを実現するため、湘南アイパークの最適な運営スキームを検討していたが、今回の信託もその一環として設定されたもの。

湘南ヘルスイノベーションパーク


 湘南アイパークは、ライフサイエンスにおけるオープンイノベーションを強化するため、2018年4月に同社が湘南研究所を開放することによりスタートした。開所以来、約2年で大手製薬企業のみならず、次世代医療、人工知能(AI)、医療機器、ベンチャーキャピタル、行政など、産官学から幅広い業種や規模の約70企業および団体が入居、さらに約20企業が、入居 という形を取らずに、湘南アイパークのエコシステムに参画できるアイパークメンバーシップに加わり、国内におけるオープンイノベーションのハブとしての機能を拡充してきた。
 同社は、今回、湘南アイパークのさらなる発展に向け、湘南アイパークの所有者としてではなく、入居 企業・団体と対等な立場の一企業として湘南アイパークのコミュニティに参画していくことが適切であると判断しま。湘南アイパークの信託設定に伴い、武田薬品は、湘南アイパークの土地建物の所有権を信託先に譲渡する代わりに、同社に必要な湘南アイパーク内のスペースについて信託先と20年間のリースバック契約を締結した。今後も武田薬品は、日本におけるライフサイエンス研究活性化にコミットし、アンカーテナントとして湘南アイパークのエコシステム構築をけん引していく。

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