武田薬品は1日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する状況に鑑み、オンラインで入社式を実施。クリストフ・ウェバー社長が新入社員へメッセージを送った。メッセージの趣旨は次の通り。
本日、49 名(男性18名 女性31名)の皆さんを当社の一員として迎えることができ、大変嬉しく思う。直接お会いできるのを楽しみにしていたが、皆さんの健康を守ることが最も重要である。私たちは、グローバルなバイオ医薬品のリーディングカンパニーとして、COVID-19の拡大抑制に貢献する責任がある。自分自身や家族を守るだけではなく、患者さんや地域社会、さらには医療従事者や医療システムに対しても、できる限り支援していくことが重要だと考えている。
例えば、私たちは現在、COVID-19 に罹患したハイリスク患者さんへの治療薬候補である TAK-888 の開発を進めているが、それ以外にも、私たちの革新的な医薬品を途切れることなくお届けするため、様々な安全対策を講じながら事業の継続に努めている。
寄付や物資提供といった支援活動にもいち早く取り組んだ。これは、当社が患者さんを第一に考え、「誠実」を旨とするタケダイズムに基づく会社であることと関係している。タケダイズム、すなわち「誠実:公正・正直・不屈」の精神は、1781年の創業時から受け継がれてきた当社の価値規範である。
また、私たちは常に患者さんを中心に考え(Patient)、社会との深い信頼関係を築き (Trust)、社会からの評価を向上させ (Reputation)、ビジネスを成長させる(Business)という優先順位に従って行動している。このバリュー(価値観)は、世界約80カ国にいる約5万人の仲間が共通に理解し、実践している。
研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組とともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しているが、いずれの領域においても、最も革新的で最先端の取り組みを行っている。研究開発だけでなく、職場環境においても、ベスト・イン・クラスを誇っている。
タケダは長年、「働きやすい職場」として評価されているが、多様性に富む世界中の従業員が、互いに尊重し合い、創造力を発揮させ、私たちを必要とする世界中の人々のニーズに応えるために懸命に働いている。
皆さんも、今日からタケダのグローバルチームの一員である。これからの社会人生活において、様々な困難に直面するかと思うが、常にチャレンジし続けてほしい。タケダは、皆さんの果敢な挑戦を全力で支援する。従業員一人ひとりの活躍が、タケダの成功の礎である。皆さんがベストを尽くすためのサポートは、私が社長CEOとして最もやりがいを感じていることの一つである。皆さんが今後、タケダの変革を進めるリーダーとして大いに活躍してくれることを期待している。世界中の人々の健康と医療の未来に貢献し続ける会社を、ともに作って行こう。