初の月1回投与抗HIV注射2剤をカナダ保健省が承認      塩野義製薬

 塩野義製薬は26日、同社がグラクソスミスクライン、ファーザーとともに資本参加するヴィーブ社が、初の月1回投与の長期作用型注射2剤レジメンであるCABENUVA(カボテグラビル(ヴィーブ社)およびリルピビリン(ヤンセン社)について、成人HIV-1感染症における維持療法の適応でHealth Canada(カナダ保健省)より承認を取得したと発表した。
 またヴィーブ社は、CABENUVAによる治療開始時の短期的な導入治療を目的としたVOCABRIA(カボテグラビル経口剤)も同時にカナダ保健省より承認取得したと発表している。
 CABENUVAの承認は、既存の1日1回の3剤経口レジメンによりウイルス抑制が達成されているHIV感染患者を対象としたP3試験(ATLAS試験)ならびに、治療歴のないHIV感染患者を対象としたP3試験(FLAIR試験)の良好な結果を基にしたもの。
 これらの試験において、カボテグラビルとリルピビリンの月1回投与の2剤レジメンは、48週時点において、既存の1日1回の3剤経口レジメンと同様のウイルス抑制効果を示したの
 カボテグラビルおよびリルピビリンの長期作用型注射2剤レジメンは、欧州医薬品庁(EMA)およびスイスとオーストラリアの規制当局によって現在審査中。今後数ヶ月以内に、新たな国の規制当局への承認申請が計画されている。米国では、ヴィーブ社はFDAと緊密に連携し、承認取得に向けて協議を進めている。

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