アボットジャパンは13日、糖尿病患者向けグルコースモニタシステム「FreeStyleリブレ」の保険適用が変更され、4月1日より、これまでの血糖自己測定の回数に応じた保険項目に加えて、同システムを主とした糖尿病の日常の自己管理が新たに保険適用されると発表した。
FreeStyleリブレは、痛みを伴う指先穿刺を用いずにセンサーをスキャンすることで血糖トレンドを継続的に把握できるため、糖尿病管理に大きな変革をもたらしている。海外において、同システムは、血糖値の改善、目標血糖値の範囲内時間(time in range)の改善、およびHbA1Cの低減に対する有用性が、臨床データおよびリアルワールドデータで示されている。
わが国では、2017年9月1日から「血糖自己測定器加算」の項目の下、FreeStyleリブレが保険適用されてきたが、今回、新たに「間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの」という項目が設定され、FreeStyleリブレを主とした糖尿病の日常の自己管理を行うことが、診療報酬の枠組みの下で可能となった。
新規保険項目は、強化インスリン療法施行中の患者、または強化インスリン療法施行後に混合型インスリン製剤を1日2回以上使用している患者に適用される。
なお、従来までの保険適用も維持されるため、新規項目での保険適用の対象とならないインスリン療法を受けている患者であっても、現在と同じ基準に基づき、FreeStyleリブレは血糖自己測定器加算の下で保険適用される。
新たな保険項目の設定により、医療従事者は対象患者に対して、血糖自己測定の回数に縛られることなく、FreeStyleリブレの処方が可能になる。また、対象患者は、FreeStyleリブレを主とする糖尿病の日常の自己管理ができる。
アボットジャパンダイアベティスケア事業部ジェネラルマネージャーのエメル・モーベル氏は、「FreeStyleリブレにより自身の血糖トレンドを把握することは、糖尿病の日常の自己管理で重要なだけでなく、血糖値の改善に寄与する可能性がある」とコメントしている。