小野薬品は24日、ライセンス契約している米国カリオファーム社が23日(米国現地時間)にファーストインクラスの経口選択的核外輸送(SINE)タンパク質阻害剤XPOVIO(selinexor)について、悪性リンパ腫治療薬として迅速承認を求める承認申請(NDA)をFDAに提出したと発表した。
NDAは、2回以上の多剤併用療法での治療歴があり、CAR-T(キメラ抗原受容体修飾T細胞)療法を含む幹細胞移植の不適格な再発または難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を対象疾患とするもの。
XPOVIOは、FDAから同適応症でオーファンドラッグおよびファストトラック(優先審査)の両指定を受けている。
小野薬品は、2017年10月、カリオファーム社が開発中のファーストインクラスの経口XPO1(エクスポーティン1)阻害剤「Selinexor」および、第二世代の経口XPO1阻害剤「Eltanexor/KPT-8602」について、すべての癌腫を対象に、日本、韓国、台湾、香港およびASEAN諸国で独占的に開発および商業化するライセンス契約を締結している。
Selinexor(ONO-7705)については、日本で多発性骨髄腫および非ホジキンリンパ腫を対象にP1試験を実施している。