FDAが移転性大腸がんのBRAFTOVI2剤併用療法適応追加を優先審査      小野薬品

 小野薬品は19日、同社とライセンス契約するファイザー社が、エンコラフェニブとセツキシマブの2剤併用療法(BRAFTOVI2剤併用療法)の適応追加の承認申請(sNDA)を、FDAが優先審査の対象として受理したと発表したと報告した。
 優先審査は、1~2回の治療歴を有するBRAFV600E遺伝子変異陽性の進行・転移性大腸がん(mCRC)患者を対象に、エンコラフェニブとセツキシマブの2剤併用療法(BRAFTOVI2剤併用療法)、および エンコラフェニブとセツキシマブとビニメチニブの3剤併用療法(BRAFTOVI 3剤併用療法)の有効性および安全性を評価したP3相BEACON CRC試験の結果に基づくもの。
 小野薬品は、2017年5月にアレーバイオファーマ社(現、ファイザー社の子会社)とBRAF阻害剤のエンコラフェニブおよびMEK阻害剤のビニメチニブに関するライセンス契約を締結し、日本および韓国で両製剤を開発および商業化する権利を取得した。
 その後、2019年1月に、小野薬品はエンコラフェニブとビニメチニブの併用療法による「BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」に対する効能・効果に係る両剤の国内製造販売承認を取得し、同年2月より販売を開始。
 現在、エンコラフェニブとビニメチニブの併用療法によるBRAF遺伝子変異陽性の悪性黒色腫を対象としたP3試験(COLUMBUS試験)、BRAF遺伝子変異陽性の大腸がんを対象としたP3試験(BEACON CRC試験)、および両製剤とセツキシマブの3剤併用療法による治療歴のないBRAF遺伝子変異陽性大腸がんを対象としたP2試験(ANCHOR試験)などが実施されている。

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