武田薬品とルンドベック・ジャパンは27日、うつ病・うつ状態治療剤「トリンテリックス錠(一般名:ボルチオキセチン)を新発売した。
武田薬品は、ボルチオキセチンが、うつ病の症状をプラセボと比較して統計学的に有意に改善したことを示す国内臨床P3試験(NCT02389816)などの結果を基に、昨年9月、厚生労働省に製造販売承認申請を行い、本年9年9月20日に製造販売承認を取得した。
同剤は、セロトニン再取り込み阻害作用ならびにセロトニン受容体調節作用といった複数の薬理作用を併せもつ国内で承認を取得した初めてかつ唯一の製剤と考えられており、日本のうつ病患者に新たな治療選択肢を提供する。薬価は、トリンテリックス錠10㎎ 168.90円、トリンテリックス錠20㎎ 253.40円。
ルンドベック社は、2007年に日本におけるトリンテリックスの共同開発および将来的な共同商業化に関する契約を武田薬品と締結。製造販売承認取得後、武田薬品とルンドベック・ジャパンは、トリンテリックスのコ・プロモーションを行っている。
なお、同剤は、世界84カ国で承認され、実臨床における豊富なエビデンスを有している。