小野薬品は21日、根治切除後のステージⅢb/c/d またはステージⅣ(無病生存状態)の悪性黒色腫患者の術後補助療法におけるオプジーボとヤーボイの併用療法の無作為化P3相 CheckMate-915試験について、主要評価項目の1つであるPD-L1発現レベルが1%未満の患者での無再発生存期間(RFS)に対して統計学的に有意なベネフィットを示せなかったと発表した。
CheckMate -915 試験は、根治切除後のステージⅢb/c/d またはステージⅣ(無病生存状態)の悪性黒色腫患者を対象に、オプジーボとヤーボイの併用治療を、承認されている標準治療のオプジーボの単剤療法と比較評価した無作為化プラセボ対照二重盲検第Ⅲ相臨床試験。
同試験に登録した患者は、中枢神経系の病巣変に対しての脳外科的切除後補助療法の放射線治療または悪性黒色腫の外科的切除を除き、悪性黒色腫に対する抗がん治療を受けていない。
同試験では、患者1943 例を、オプジーボ240mg静注を2週間間隔とヤーボイ1mg/kgを6週間間隔で投与する群、またはオプジーボ480mgを4週間間隔で投与する群のいずれかに無作為に割り付け、投与は1年間継続された。
今回の試験結果を受けてデータモニタリング委員会は、試験を変更せず継続するよう推奨。相試験は、引き続き、もう1つの主要評価項目である全患者(ITT)集団でのRFSを評価するため、二重盲検下で継続される。