田辺三菱製薬は11日、企業・団体等における性的マイノリティ(LGBT)に関する取り組みを評価する「PRIDE指標2019」において、最高位の「ゴールド」を受賞したと発表した。
「PRIDE指標」は、2016年に日本初の職場におけるLGBTへの取組みの評価指標として、任意団体「work with Pride」が策定したもの。PRIDEの各文字に合わせて、1.「 Policy: 行動宣言」、2.「 Representation: 当事者コミュニティ」、3.「Inspiration: 啓発活動」、4.「Development: 人事制度、プログラム」、5. 「Engagement/Empowerment: 社会貢献・渉外活動」の5項目で評価される。
今回の「PRIDE指標2019」において、同社は同性パートナーがいる従業員向けの制度の整備を進めたことや、社会貢献・渉外活動が評価され、「ゴールド」を受賞するに至った。
PRIDE指標の表彰が行われた「work with Pride 2019 カンファレンス」では、上野裕明取締役常務執行役員(人事部担当)が、「We are Ally!」と経営者宣言した。
同社の主な取り組みは、次の通り。
◆「コンプライアンスガイドブックに「性的指向・性自認(LGBT を含む)などを理由に不公正な処遇をしません。」と明記し、就業規則に懲戒処分対象になることを明文化(2017)
◆新卒採用エントリー受付時のエントリーシートに性別の選択を廃止(2017)
◆LGBTの抱える課題について認識し、当事者を支援しようと考える方にALLY(アライ、LGBTを積極的に支援し、行動する人のこと)のオリジナルステッカーを配布(2018)
◆LGBT に対する問い合わせ・相談窓口を設置(2018)
◆同性パートナーがいる従業員向け制度を整備(2019)
◆日本最大級のLGBTイベント「東京レインボープライド2019」のパレード参加(2019)
◆2019年10月に大阪で開催される、関西最大級のLGBTイベント「レインボーフェスタ!2019」への広告協賛およびパレード参加予定(2019)