10月9日~11日の3日間パシフィコ横浜でBioJapan開催

 10月9日(水)-11日(金)の3日間、パシフィコ横浜でBioJapan / 再生医療JAPAN 2019が開催される。
 BioJapanは、国内外より大手製薬企業を始めとしたバイオ関連企業、研究機関・大学が一堂に会し、共同研究や事業提携先の探索を行うアジア最大級のパートナリングイベント。1986年の初開催以来、今回で21回目の開催となる。
 展示会・パートナリング・セミナーの三つの柱で構成され、本年は過去最大規模となる約34ヶ国・地域より1232社・団体が参加し、会期中は参加者間で1万件以上の商談が行われる。
 また、同時開催の再生医療JAPANは今回で4回目。再生医療業界への参入、ネットワーク構築を狙う企業・団体が多数参加する。
 バイオテクノロジーの未来を切り拓くフォーカスゾーンを今年も設置される。BioJapanでは、注力分野である創薬アライアンスに加え、展示会場に三つのフォーカスゾーン「バイオエコノミー」「デジタル」「ヘルスケア」を設置・展開し、これまでにないプレイヤーとの出会いを実現する。
 フォーカスゾーン内注目出展者は次の通り。

【バイオエコノミーゾーン】
 バイオエコノミーゾーンでは、生物資源や生物工学技術を応用して社会課題を解決する団体に焦点を当て、医薬・創薬分野だけでなく、バイオ燃料やバイオ素材などジャンルは多岐にわたり、今後の社会において経済成長の核となる先進的なビジネス分野に挑む団体が集まる。

【デジタルゾーン】
 遠隔診療や介護分野だけでなく、医薬・創薬分野においてもデジタル技術との連携・応用が期待されている。膨大な生体データを扱うためのバイオインフォマティクス、ディープラーニングなど進展が著しい人工知能(AI)、詳細なシミュレーションやデジタル計測など、常に新しい技術が開発されており、多くの分野に影響を与えている。
 長浜バイオ大学:ディープラーニングにより蛍光標識などの実験作業なしに細胞の性状をリアルタイムで観察できる「細胞の見える化」技術を開発。同技術では、蛍光標識した教師細胞画像とそれに対応する通常顕微鏡の位相差細胞画像の関係性を学習させたモデルにより、95%以上の正解性で細胞の生死が識別でき、さらに細胞数や面積などの計測を可能にした。今後、創薬・再生医療分野の必須基盤技術となると期待される。
 バイオ産業情報化コンソーシアム:DNA、RNA、タンパク質などに関する基盤
的技術の研究開発を産学官連携の下に行い、その成果を広く製薬やITをはじめとする産業界、アカデミアなどへの普及を主要事業とする。創薬基盤の強化と創薬研究の効率化を支援するため、会員企業のニーズを踏まえ、国内外の最新の技術動向、新たな産学官連携の取り組みやプロジェクトの実現に向けての調査、企画活動を行っている。
【ヘルスケアゾーン】
 健康の維持や増進は各国における社会的な課題となっており、異業種間での連携も盛んに行われ、機能性食品素材の開発、臨床試験業務の受託、未病への取り組みなどがあり、新規ビジネスやマーケットの拡大が期待される分野がヘルスケアである。
 浜松ホトニクス株式会社:光関連の電子部品や電子機器を製造・販売しており、高い微弱光検出技術を用いて、極微量の血液を希釈するだけで白血球(好中球)の活性を評価できるシステムを開発した。このシステムを活用することで、病気を発症する前の兆候を察知でき、食や運動による軽微な効果を実感できるための日常的・簡便な指標の開発に貢献できると期待される。

 ◆同時開催展 厚生労働省主催「ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット」
 同サミットでは、革新的な医薬品、医療機器、再生医療等製品に結びつくことが期待されるシーズを持つバイオベンチャーやアカデミアが約100企業・団体出展する。ブース出展やプレゼンテーションの実施により、大手企業、金融機関、研究機関等のキーパーソンとのマッチングやネットワーキングを実現する。優れたシーズの実用化を促進し、医薬品・医療機器分野のベンチャーを育てる好循環(ベンチャーのエコシステム)の確立を図り、革新的な医薬品、医療機器、再生医療等製品の開発と実用化が期待される。
 ◆同時開催展 神奈川県主催「ME-BYO Japan」
 今年で5回目の同時開催となる「ME-BYO Japan」は超高齢化社会の到来が目前に迫る中、誰もが健康で長生きできる社会の実現を目指す神奈川県の主催イベントです。未病産業の最新技術・製品から改善サービスに至るまでをワンストップで紹介する。
 また、県・市町村・アカデミアの未病に関する取り組みや、特別企画のセミナーで紹介し、出展者、来場者とのビジネス、ネットワークの場を実現する。

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