アッヴィは2日、中等度から重度の関節リウマチの治療薬として、「ウパダシチニブ」がFDA承認を取得したと発表した。
ウパダシチニブは、15 mgを1日1回経口投与するヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬で、8月下旬から米国で使用可能となることが見込まれている。
FDAによるウパダシチニブの承認は、関節リウマチ患者さんを対象とした最大規模のP3相プログラムであるSELECTプログラムの5試験において、全投与群の約4400例から得られた評価データにより支持されている。 これらの試験では、様々な関節リウマチ患者における有効性、安全性および忍容性の評価が行われている。
試験対象者には、生物学的製剤(bDMARD)で効果が得られない患者、またはこれらの薬剤に不耐性であった患者、MTX投与を受けたことのない患者、またはMTXで十分な効果が得られない患者などが含まれている。なお、ウパダシチニブは、MTX投与を受けたことのない患者の治療には適応されない。
今回のFDAによる承認により、ウパダシチニブは、関節リウマチを抱えながら生活し、まだ治療目標に到達していないより多くの患者さんの寛解を達成させる福音になる可能性が期待できる。