塩野義製薬は18日、注意欠陥/多動性障害治療剤「インチュニブ」(一般名:グアンファシン塩酸塩)の成人患者(18歳以上)に対する適応追加が同日付けで承認されたと発表した。
非中枢刺激薬のインチュニブは、「1日1回」投与のADHD治療薬として初めての作用機序である「選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬」。
日本を含む世界36カ国においてADHDの小児患者(6~17歳)の治療薬として承認を取得しており、日本では2017年5月に販売を開始しており、塩野義製薬と武田薬品が情報提供を行っている。
成人患者を対象とした臨床試験は、世界に先駆けて日本で実施され、主要評価項目であるADHD評価スケール1のベースライン値からの変化量において、インチュニブ投与群はプラセボ投与群に比べ、統計的に有意な改善を示した。
また、臨床的に重要な副次評価項目である臨床全般改善度においてもプラセボ投与群に比べ、統計的に有意な改善を示した。加えて、最長1年間の長期投与時の安全性及び有効性も確認された。