サイトリ社は20日、新型コロナ予防治療薬の一酸化窒素点鼻薬「NONS」について、SaNOtize社(カナダ)と19日(日本時間)に日本国内における独占販売契約を締結したと発表した。
今後、サイトリ社は、同契約に基づき、医薬品医療機器総合機構(PMDA)と早期の承認を目指して薬事戦略相談を開始する。
NONSは、抗菌性を備えた天然のナノ分子である一酸化窒素をベースとした点鼻薬。2021年3月にSaNOtize社が実施した臨床試験では、NONSが安全で効果的な抗ウイルス早期治療であり、新型コロナウイルスの感染を防ぎ、感染期間を短くし、重症度を軽減することが示された。
英国で実施された二重盲検のプラセボ対照P2b験の結果、NONSの使用により、ウイルス量を最初の24時間で約95%削減し、72時間以内に99%以上削減した。
SaNOtizeは、今後数週間のうちに、二重盲検のアクティブなプラセボ対照P3相臨床試験の結果を報告する予定だ。
◆SaNOtize社CEOのGilly Regev氏のコメント
この点鼻薬は、イスラエル、EU、タイなどの多くの国と地域で承認を受けている。臨床試験の結果が示したようにNONSは、新型コロナウイルスの効果的な早期治療であり、特に合併症を発症するリスクが高い人々にとっては効果的である。
これらの人々を支援することでSaNOtize社とサイトリ社などのパートナーは、高度な医療リソースの負担を軽減し、世界中の皆さんがパンデミックを乗り越えることを支援する。