塩野義製薬は29日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キットについて、タウンズ社(本社:静岡県)とる国内での共同販売契約を締結したと発表した。
同契約では、タウンズ社が販売しているSARS-CoV-2抗原検査キットである「イムノエースSARS-CoV-2 Ⅱ」に加えて、現在、タウンズ社が製造販売承認申請中のSARS-CoV-2とインフルエンザウイルスの同時検出が可能な抗原検査キットなどに関する共同販売も含まれる。
新型コロナ感染症は、感染初期に軽症であったとしても、急速に症状が進行する場合があるため、感染早期の簡便で正確な診断が重要になる。また、昨年日本感染症学会から発出された提言では、冬季に発熱などの症状のある患者に対しては、地域の流行状況に応じて、SARS-CoV-2とインフルエンザウイルスの両検査の検討が推奨された。
今冬に関しても、両ウイルスの流行状況によっては、同時検査に対する医療現場のニーズが高まると予想される。
同共同販売契約のもと、塩野義製薬とタウンズ社はSARS-CoV-2とインフルエンザウイルスの同時検査など、医療機関や患者さまの検査に対する多様なニーズに応える製品を提供していく。