塩野義製薬は27日、「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」へ署名し、日本におけるローカルネットワークである「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」に加入したことを明らかにした。
UNGは、国連が提唱する人権・労働・環境および腐敗防止に関する10原則で構成される世界的なイニシアティブ。企業を中心とした様々な団体が、責任ある創造的なリーダーシップを発揮することで、社会の善き一員として行動し、持続可能な成長を実現するために参加することが期待されている。
近年、持続可能な社会を実現するために、グローバルにおける社会課題に対する取り組みの必要性が年々高まっている。2015年には、2030年までの国際目標として、SDGs(持続可能な開発目標) が国連サミットにおいて採択され、企業も社会の一員として、この目標に対する貢献が求められている。
塩野義製薬は、中期経営計画SGS2020において「創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける」をビジョンとして掲げ、社会課題の解決に向けて積極的に取り組んでいる。
今回の「国連グローバル・コンパクト10原則」の支持・実践により、地球規模でのグローバル市民としての責任を果たし、事業を通じて持続可能な社会の実現に一層貢献する取り組みを推進していく。
国連グローバル・コンパクトの10原則は次の通り。
<人権>
原則 1:人権擁護の支持と尊重
原則 2:人権侵害への非加担
<労働>
原則 3:結社の自由と団体交渉権の承認
原則 4:強制労働の排除
原則 5:児童労働の実効的な廃止
原則 6:雇用と職業の差別撤廃
<環境>
原則 7:環境問題の予防的アプローチ
原則 8:環境に対する責任のイニシアティブ
原則 9:環境にやさしい技術の開発と普及
<腐敗防止>
原則 10:強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取組み