田辺三菱製薬は22日、米国連結子会社のミツビシ タナベ ファーマ ホールディングス アメリカ(MTHA、社長:川上泰利氏)が、アクエスティブ セラピューティクス社と、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「エクサヴァン」経口フィルム製剤の米国におけるライセンスおよび販売契約を21日に締結したと発表した。
契約締結は、エクサヴァン経口フィルム製剤を導入による米国でのALS治療薬のラインナップを強化を目的としたもの。
ALSは、運動神経が選択的に変性・消失し、四肢、顔、呼吸筋等の全身の筋力低下と筋萎縮が進行性に起こる原因不明の神経変性疾患であり、嚥下障害を併発しているALSさんに対して、「エクサヴァン」の利便性は高く、ALSの治療薬である「ラジカヴァ」との併用も可能な薬剤である。
米国における「エクサヴァン」」の販売は、米国販売子会社のミツビシ タナベ ファーマ アメリカが行い、2021年半ばを予定している。
田辺三菱製薬は、ALS治療薬として「ラジカヴァ」(エダラボン注射剤)に続き、「MT-1186(治験コード)」(エダラボン経口懸濁剤)についても、現在、グローバル開発を実施している。今般の米国における「エクサヴァン」を加え、同社は、ALSと闘う一人でも多くの世界の患者のために、様々な治療選択肢を提供しながらALS疾患治療への貢献を目指す。