小野薬品は6日、同社の中長期的な温室効果ガス削減目標が、国際的環境団体であるScience Based Targets(SBT)イニシアチブから承認を取得したと発表した。同目標は、小野薬品の環境ビジョン(ECO VISION 2050)に基づいて策定されたもの。
SBTイニシアチブは、環境情報の開示に関する国際NGOのCDP、国連グローバル・コンパ クト(UNGC)、世界自然保護基金(WWF)、世界資源研究所(WRI)によって設立された国際的な共同イニシアチブ。
SBTイニシアチブは、企業に対し、「産業革命前に比べて、世界の平均気温の上昇を2℃未満に抑える」という国際的な長期目標に向けて、科学的根拠に基づいた温室効果ガス削減目標を設定することを推進している。
今回、同社の温室効果ガスの削減目標は、科学的根拠に基づいていることが認められ、SBT イニシアチブから承認を取得した。小野薬品の温室効果ガスの削減目標は次の通り。
◆温室効果ガスの排出量(スコープ1+2)を2017年度と比較し、2030年度までに50%削減、2050年度までにゼロにする。
◆温室効果ガスの排出量(スコープ3)を2017年度と比較し、2030年度までに30%、2050年度までに60%削減する。
スコープ1:自社での燃料使用や研究・生産プロセスからの温室効果ガス直接排出量
スコープ2:自社が購入した電気や熱の使用による温室効果ガス間接排出量
スコープ3: スコープ1、2以外の温室効果ガス間接排出量(原料調達、製品輸送・使用・廃棄、社員の通勤・出張等)