小野薬品は11日、米フォーティセブン社と、同社が骨髄異形成症候群や急性骨髄性白血病などを対象に開発を進める抗CD47抗体「5F9」のライセンス契約を締結したと発表した。
同契約により小野薬品は、日本、韓国、台湾、ASEAN諸国で独占的に同薬の開発・製造・商業化する権利を取得する。
同契約に基づき小野薬品は、17億円の契約一時金と最大112億円のマイルストン、売上高に応じたロイヤルティを支払う。
「5F9」は、マクロファージ上のSIRPαとがん細胞上のCD47の結合を阻害する抗CD47モノクローナル抗体で、がん細胞がマクロファージからの貧食を回避する「don’t eat me」シグナルを無効化する作用を有する。
フォーティセブン社は、まず、5F9を骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病、非ホジキンリンパ腫、卵巣がん、大腸がんを対象に開発している。