若年性特発性関節炎治療薬「リンヴォック内用液」 日本で販売開始 アッヴィ

 アッヴィは23日、若年性特発性関節炎(JIA)治療薬ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤「リンヴォック内用液」(一般名:ウパダシチニブ水和物)を日本で発売したと発表した。薬価は、約34万3101.60円(180mL1瓶)。
 同剤は、本年8月24日に既存治療で効果不十分な多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎(pcJIA)の2歳以上の患者を対象とした治療薬として、錠剤とともに国内における製造販売承認を取得した。リンヴォック内用液が新たに追加されることで、より多くのpcJIA患者ニーズに応えることが可能となる。
 JIAは、自己免疫疾患の1つであり、指定難病で、16歳未満で発症し、6週間以上持続する原因不明の慢性関節炎だ。JIAは国際リウマチ学会(ILAR)の分類基準では7つの病型に区分され、このうち疾患経過中に5つ以上の関節が罹患する原因不明の関節炎がpcJIAと定義されている。
 pcJIAはJIA全症例の約30%を占めると言われており、主な症状として、跛行、起床時のこわばり、四肢を含む活動量の低下、関節腫脹、繊細な運動の困難さなどがある。また、pcJIA患者の45%以上は、成人期まで疾患活動性が持続するとされており、長期の身体機能制限によって生活の質に著しい影響を及ぼす。
 アッヴィが自社開発したリンヴォックは、低分子の選択的JAK阻害剤で、複数の免疫関連疾患の治療薬として開発が進められている。同剤は機能的選択性を示し、JAK2のペアを介してシグナルを伝達するサイトカイン受容体と比較して、JAK1またはJAK1/3を介するシグナル伝達を優先的に阻害する。
 リンヴォックは、2020年1月に既存治療で効果不十分な関節リウマチに対する治療薬として、日本における製造販売承認を取得した。また、2021年5月には既存治療で効果不十分な乾癬性関節炎、同年8月には既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎、2022年5月には既存治療で効果不十分な強直性脊椎炎、同年9月には既存治療で効果不十分な中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入および維持療法として適応追加承認を取得。
 さらに、2023年2月にはX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎、同年6月には既存治療で効果不十分な中等症から重症の活動期クローン病の寛解導入療法および維持療法治療薬と適応を追加。2025年6月には巨細胞性動脈炎、2026年8月には多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎に対する治療薬として、日本で適応追加承認を取得している。

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