レンビマとウェリレグの併用療法 米国FDAが腎細胞がんRCCの適応追加申請受理 エーザイとMSD

エーザイとMSDは2日、エーザイのチロシンキナーゼ阻害薬「レンビマ」(一般名・レンバチニブメシル酸塩)とMSDのHIF-2α阻害薬「ウェリレグ」(ベルズチファン)の併用療法について、米国FDAが腎細胞がん関連における適応追加申請を受理したと発表した。
 対象は、PD‑1またはPD‑L1阻害剤治療後の成人進行淡明細胞型腎細胞がん(RCC)。FDAの審査終了目標日は10月4日に設定された。今回の適応追加申請は、P3相LITESPARK-011試験結果によるもの。
 同試験の中間解析(追跡期間の中央値29.0カ月[範囲:19.3–49.2])において、同併用療法は、主要評価項目のひとつである無増悪生存期間(PFS)について、対照薬のカボザンチニブと比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義のある延長を示し、疾患進行または死亡のリスクを30%低減した(HR=0.70[95%信頼区間(CI), 0.59–0.84];p=0.00007)。
 同併用療法におけるPFSの中央値は14.8カ月(95%CI, 11.2–16.6)、カボザンチニブで10.7カ月(95%CI, 9.2–11.1)であった。
 もう一つの主要評価項目である全生存期間(Overall Survival: OS)についても本併用療法における延長傾向が観察され(HR=0.85[95%CI, 0.68–1.05];p=0.06075)、本併用療法におけるOSの中央値は34.9カ月(95%CI, 27.5–NR)、カボザンチニブでは27.6カ月(95%CI, 24.0–31.4)であった。同試験は継続中であり、OSは今後の解析において引き続き評価を行う予定である。これらの試験結果は、2026年米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表された。
 ウェリレグは、P3相LITESPARK‑005試験結果に基づき、PD‑1/PD‑L1阻害剤および1または2種類の血管内皮増殖因子チロシンキナーゼ阻害剤投与後の成人の進行淡明細胞型腎細胞がんに係る適応で、日本、米国、欧州連合(EU)等で承認されている。 
 レンビマとキイトルーダの併用療法は、日本、米国、EUをはじめとする世界各国において、RCCおよび進行子宮内膜がん(日本においては子宮体がん)に係る適応で承認を取得している。レンバチニブは、EUではRCCにおいて、「Kisplyx」の製品名で承認を取得している。
 レンビマは、エベロリムスとの併用で米国、EU、およびその他の地域で、1レジメンの血管新生阻害薬の前治療歴を有する成人でのRCCに係る適応で承認されている。

◆LITESPARK‑011試験の主任治験医師であるRobert Motzer氏(Memorial Sloan Kettering Cancer Center泌尿器腫瘍内科医)のコメント
 免疫療法後の進行腎細胞がんの患者さんに対して適切な治療を選択することは長年の課題であり、この治療ラインにおける治療選択肢は、臨床第Ⅲ相試験で現行の標準治療であるチロシンキナーゼ阻害剤と比較して評価されたことはない。
 LITESPARK‑011試験において、本併用療法はカボザンチニブと比較して疾患の増悪または死亡のリスクを30%低減し、患者さんの52.6%が治療奏効を示した。これらの知見は、患者さんにとって極めて重要な前進を示すものである。

◆M. Catherine Pietanza MSD研究開発本部グローバル臨床開発担当バイスプレジデントのコメント
 LITESPARK‑011試験は、抗PD‑1/L1療法後に増悪した進行腎細胞がんの患者さんに対して、この革新的な併用レジメンが有意義なベネフィットをもたらす可能性を示している。
 本併用療法によるデータは、進行腎細胞がんの患者さんにとって重要な進展であり、革新的な治療戦略を通じて患者さんの生活を改善するという当社のコミットメントを強く裏付けるものである。

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