日本化薬の創薬アセット価値最大化目指した共創プロジェクト開始 FRONTEO

 FRONTEOは18日、日本化薬と日本化薬が保有する創薬アセットの価値最大化を目的とした共創プロジェクトを開始すると発表した。創薬アセットは、創薬候補化合物や開発中・上市済みの医薬品など、事業価値を持つ医薬関連資産を意味する。
 両社は2024年11月にPOC(実証実験)を開始し、その結果が確認されたため、今回の本格的な共創プロジェクト契約の締結に至った。同契約では、成果が認められた段階で追加報酬が発生する成果連動型の契約形態を採用しており、実際の研究成果に基づく公平かつ透明性の高い協業モデルを構築する。
 同共創プロジェクトでは、FRONTEOのAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」と、日本化薬が長年にわたり蓄積してきた医薬品研究開発に関する知見と技術を融合させることで、既存アセットに新たな視点を付加し、医療用医薬品としての潜在的価値の引き上げを目指す。
 日本化薬は、医薬品の研究開発を含めて、持続可能な社会の実現に貢献するターゲット4分野を定め、既存事業を発展・深化させると同時に新たな知を探索する「両利きの経営」の実現を目指している。
 具体策として、スタートアップやアカデミアとのオープンイノベーションを積極的に実施するなど競争優位性の獲得に努めている。
 FRONTEOは、自社開発のAI「KIBIT」が有する独自の自然言語処理技術や解析力を、複数の製薬企業が導入しているDDAIFにおいて発揮し、医薬品開発の成功確率向上と医薬品研究開発の進展に貢献している。

◆増田亮 日本化薬株式会社 ライフサイエンス事業領域 医薬事業部 医薬研究所長のコメント
 POCプロジェクトを通じて、FRONTEO社のAI技術とデジタルサイエンティストの専門性が、創薬研究における新たな可能性を切り拓く力を持つことを実感した。
 得られた知見は、当社のアセット価値最大化に向けた重要な基盤となると考えている。日本化薬は、FRONTEO社との協力をさらに深め、科学的根拠に基づく仮説生成と探索効率の向上を実現し、今後のプロジェクトを共に推進していくことを期待している。

◆豊柴博義FRONTEO取締役/CSO(Chief Science Officer)のコメント
 FRONTEOは、自然言語処理に強みをもつ自社開発のAI「KIBIT」と、創薬研究者・AIエンジニアの知見を融合することで、疾患関連遺伝子ネットワークの解析や標的分子候補の仮説生成を支援するAI創薬支援サービス「DDAIF」を展開している。
 「DDAIF」は、膨大な文献情報を高速かつ網羅的に解析し、AIがバイアスにとらわれることなく、既存の論文では報告されていない疾患と標的分子の未知の関連性を非連続的に発見できることを強みとしている。
 新規創薬の難易度が年々高まる中、本プロジェクトは、日本化薬が有する創薬アセットの価値最大化と、標的分子の枯渇という世界的な創薬課題に対する一つの解となり得る取り組みだと考えている。両社の共創を通じて、事業成長と患者さまのQOL向上の双方に貢献していく。

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