
大塚製薬は6日、韓国スカイラボス社と同社が開発した指輪型自動血圧計「CART BP pro」について、日本国内における独占販売契約を締結したと発表した。
スカイラボス社は、血圧など生体シグナルをモニタリングし、高血圧のような慢性疾患を予防および管理できるソリューションを開発する韓国のヘルスケア企業。
同社の指輪型自動血圧計「CART BP pro」は、2023年に韓国食品医薬品安全処から医療機器の認証を取得した。さらに2024年には国民健康保険の適用対象となり、指輪型の血圧計としては世界で初めて、医療機器認証と保険償還の両方を取得している。
また、同社指輪型血圧計「CART PLATFORM」が欧州連合の医療機器規則(CE-MDR)認証を2026年1月に取得し、グローバル市場展開に向けても大きく前進した。この医療機器は高血圧患者が指に装着することで、24時間自由行動下で血圧測定(ABPM)が可能な医療機器だ。
現在、韓国において1700以上の医療機関で使用され、発売から1年で累計処方数は15万件を超えている。スカイラボス社は、日本においても「CART BP pro」の医療機器製造販売承認取得および保険収載を目指して活動する予定である。
日本における高血圧患者数は約,300万人と推計されており、そのうち約29%は治療を受けているにも関わらず血圧コントロールが不良で、約33%が自身の高血圧状態を認識していないと報告されている。
加えて、血圧日内変動の異常や夜間高血圧は、臓器障害や脳血管イベントのリスク増加と関連することが知られている(高血圧管理・治療ガイドライン2025)。
従来の血圧測定は、上腕や手首に空気圧カフを装着し、一時的に血流を制限することで血圧を測定する。この測定方法は、測定時の不快感や痛みを伴いやすく、特に夜間の血圧測定においては睡眠を妨げる可能性がある。
こうした課題を背景に、より快適に血圧を測定できる新たなモニタリング技術の必要性が高まっている。CART BP proは光電式容積脈波測定法(PPG)を用いたカフを使用しない(カフレス)血圧測定技術を採用している。
カフレスのため、患者は日常生活や睡眠中も違和感なく血圧をモニタリングすることが可能だ。また、搭載アルゴリズムは、ゴールデンスタンダードとされ直接血圧を測定する方法(動脈ライン測定)との比較検証において、良好な一致が報告されている(Joung J. et al., Scientific Reports 2023;13:8605)。
同機器は、カフレスで血圧数値を提供できることから、24時間の血圧変動や夜間血圧の把握などの臨床的活用が期待されている。

